ゲイの僕が初めてハマったBL
「真夜中を駆けぬける」 シリーズ 依田沙江美

愛してやまない依田沙江美さんのオススメBL作品をご紹介します!

※この記事は2020年 リライトによる再掲載です。

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BLとはボーイズラブ。つまり男同士の恋愛。

唐突ですが、皆さんはBLにリアリティをどこまで求めますか?
そもそも、こういう質問する時点で、こういう質問に答える時点で、BLはやっぱ二次元もの、と決めつけてることになってるかなぁと思うんです。

ゲイである僕のなかでは、BLという夢物語と、現実のゲイのリアルな恋愛ストーリーって、相容れないというか、BLは所詮架空ですぜーって考えを持っていたんですね。と同時に、もっとリアルなBLじゃないと、感情移入できない!というもどかしい思いを抱いていました。

なのだけれども!

この依田さんのマンガはそんな僕の理想のBLをバンバン発表しておられる感じです。
リアルにする必要のないものを切り捨てる思い切りの良さ、リアルにしてこそ伝わるものを汲み取る力が、依田さんには確かにあるんだと、作品を読むほど実感しました。

なかでもオススメなのが、
『真夜中を駆けぬける 』です。

シリーズもので、現在シリーズ3まで発売されています。

真夜中を駆けぬける

  • 1巻「真夜中を駆けぬける」
  • 2巻「千の花 (真夜中を駆けぬける2)」
  • 3巻「美しく燃える森 (真夜中を駆けぬける3)」

3巻まで読んで、一応完結してるふうにも感じますが、まだ続編あったらいいなぁ…
ちなみに別の作品ですと「チョコレートキス」もおすすめです。こちらも3部作になっていて、依田さんの代表作といえる学園モノです。愛され続けてうん年経ち、装い新たに「新装版」も発表されています。

『チョコレート・キス』

生徒会モノの草分け的なマンガかと思います。油野LOVE。笑

ではでは、『真夜中を駆けぬける 』、いってみましょう。

以下、ネタバレ&あらすじ含みます。

『真夜中を駆けぬける 』

新進気鋭の画家・日比谷勇気と雑誌編集者の土谷昇は、学生時代つきあっていた関係で一度別れたものの、アラサーになって再会。現在二度目の恋をする。
浮気癖の絶えないモテるバイの勇気に、女無理な隠れゲイの昇は悩まされながらも、それでも勇気のもとを離れられない自分の気持ちを自覚していて、
それこそ子どもじゃないんだから。
二度目はうまくやるさ。
と、昔とは違うつかず離れずの関係をつくっている。
二人を取り巻く人達や仕事のハプニングに関わったり、ケンカも大概な二人がくりひろげる、丁々発止のラブコメディ!

と、こんな感じです。

見どころ①:サラッとダークなさじ加減

丁々発止のラブコメディ。
いやでも、ラブコメディじゃないと思うんです。もっとずっと重いです。からの、軽いです。
依田さんのストーリーの運び方は本当に独特で、後からじんわり来る心情を描くのも凄いし、サラッとダークなテーマをほんわかした作画で表現して読み易くしてるとこも凄い。
1〜3巻総じて言うと、師弟の確執であったり、包丁持っちゃう展開であったり、目が・目がぁ〜だったり、STDの問題であったりと、ビクッとするシーンも結構あるにも関わらず、最後は和んでしまう不思議。

ちなみにラブでエロでイヤンな部分はちょいちょいあります。歓喜。
しかもシリーズ毎にそのシーンが増えていきます!笑

見どころ②:オムニバス式で前後するエピソード

あと、オムニバス風なのもあって、時系列でいかない前後するエピソードの組み立てにも、かなりのセンスを感じます。
途中、昇と勇気の出会いを描いた高校生×中学生版も描かれていて、あぁ、昇はこの頃から魔性の力があったのか、と、したり顔になっちゃう自分がいました。
シリーズを通して「ルサンチマンは踊る」、「タイムシャワーにうたれて」など、独特なタイトルに見合った、一話一話切り口を変えたストーリーが盛りだくさんです。

もとい、雑誌編集×画家といった、BLで描かれることが少ない業界の専門的な描写も端折る事なくむしろうまく利用してる作風も好き。
好き。

見どころ③:作中の名モノローグ

名シーンならぬ、名モノローグが多いやなんのです。

勇気にとって昇は初恋で唯一の男の恋人だったわけで、勇気はその後はずっと女性相手なので、自分から誘ったものの正直昇と寝ることに不安があったが、いざ昇を抱けばその不安はまったくの杞憂だった、と心のなかで語るシーンとか!

「白鳥みたいだ」思ったことを口にしたら昇はげらげら笑いやがった。
俺はその笑い声を聞きたくて、くさいセリフを吐き続ける。
笑い声がなまめく吐息に変わる。
俺を飲みこんだ体はゆっくり収斂して、
せつなげに震えた。───
出典: Renta! より参照

うん震えた。
心地よいポエミー。

いやいや、こういう詩的な表現が要所要所あるのもツボってやつです!

あと、ニヒルな性格を演じてるけれど、実は勇気をうまく繋ぎ止めたくて本当は悩んだり必死になったりしている昇が、勇気が描いた自分の寝顔の絵を見た帰りに、空を見上げてたまらず心の中で決意するシーンとかも引き締まりました、BL脳が。笑

昇は勇気がこっそり描いてた自分の絵を一度は破って燃やすまでするんです。
その過剰なまでの行動は何故か。
勇気の何気無い一言に振り回されちゃうくらい、思ってる以上に昇は勇気のことを好きになっていた故の出来事だったんですよねー。

愛は、自分の思考や存在とはまったく関係のないところでずっと流れている。
──なぜそれに生かされるんだろう。
──どんな女にも渡さない。
出典: Renta! より参照

そうよ昇。勇気となら大丈夫!

依田男子は、攻めキャラが非常にツボ

あぁ…、ずっと続いてほしいぃぃ…。

というか、シリーズ1の刊行は1996年で、シリーズ2とシリーズ3「美しく燃える森」が出るまでのスパンが4年…めちゃスローペース笑。
次のシリーズ4がもしあるとしたら、初期1巻から20年も経つことに!待たせ過ぎ…!

それでも! ついていくと心に決めています。

他作品もおすすめで、依田沙江美さんの各作品の攻め役はみんな好きです。
顔キレイなのになんだか素朴な感じもあって、やってることはちゃっかり男らしいんです…。
「よろめき番長」の黒髪攻めの腕の太さがモロ好き。ソフトマッチョかもーんぬ!

それに対して受け役はみんな結構あざとい系です。
「ブリリアントBLUE」と「よろめき番長」の受けの天然っぷりにあざとさを感じる。あざと可愛い特需を狙っております。
受けキャラがどんどんこじらせていく模様を、受けキャラ本人目線で描いているのも、依田作品の特徴のひとつなのかもしれません。

『よろめき番長』

日本茶専門店で働くひきこもり思考難攻不落な三十路男子・若葉と、社交的な年下好青年・吉川のほのぼのラブ!!

よろめき番長

0円サンプル

[著]依田沙江美

『ブリリアントBLUE』

天然おバカな七海と苦労性の章造。片田舎暮らしのなかでの幼馴染ラブ!!

『AMETORA―雨寅―』

ダムオタクのトラと雨音(あまね)、ゼミ仲間たちとのちょっとミステリーなトラブル・ラブ!!

AMETORA―雨寅―

0円サンプル

[著]依田沙江美

コモクルからのコメント

依田沙江美さんのBL作品、まだの方はぜひ読んでみてください。おすすめあったら教えてください:)

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