羅川真理茂のTHE野心作「ニューヨーク・ニューヨーク」全2巻

赤僕の羅川真里茂先生の、オススメBL作品をご紹介します!

ニューヨーク・ニューヨーク
Secret Boyに手ぇだすな!!
(作:羅川真里茂)

羅川真里茂さんといえばニューヨーク・ニューヨーク

皆さんは羅川真里茂と聞いてどの作品を思い出しますか?30代アッパーな方なら、やっぱ「赤ちゃんと僕」ですかね?笑。

いいですよね、赤僕。赤僕の藤井君が、藤井君が、藤井君と拓也がPぃぃぃぃぃ(中略)でPぃぃぃぃぃ(中略)な展開をよく妄想していました。失礼しました。

いや、少年漫画も読む男女は「ましろのおと」が浮かびますかね?あ、僕は「いつでもお天気気分」の赤馬竜次に抱かれたいと思っています。(願望ぶっこみ)
というか、花ゆめ読者は「しゃにむにGO!」とかですかね?

いろいろありますね。
そんな少年マンガと少女マンガ両方を制す羅川真里茂先生の作品のうち、同性愛テーマの「ニューヨーク・ニューヨーク」を腐男子ゲイとしてはどうしてもここいらで取り上げておきたい所存であるってもんです。

以下、ネタバレ&あらすじ含みます。

「ニューヨーク・ニューヨーク」のあらすじと見どころ

「ニューヨーク・ニューヨーク」。
この作品、BLという枠だけで括るのはあまりにも重いテーマ性というか、決してただのラブストーリーとして読める内容にはなっていません。

そういう点でいうと、「ニューヨーク・ニューヨーク」は少女漫画ではあるものの、老若男女問わずすべての人に読んでいただきたいと切に願ってやみません。
ゲイのみならず、社会的マイノリティと言われるすべての人々に向けてのヒューマニズムを問う内容になっているからです。

原作タイトルの通り、物語の舞台は日本ではなくニューヨークで、主人公や登場人物も日本人ではありません。
つまり文化からして違うので、日本じゃありえないテンション、台詞まわしだと最初は感じるかと思います。
僕も学生の頃、最初に本作を読んだ時はそう感じました。こんなゲイいないだろ、と非現実的だと捉えていました。

けれどそれは間違いでした。

十数年経ち、大人になり、ゲイであるゆえの辛さを身をもって知ったいま読み返すと、驚くほど歴史的背景に沿ったリアルなゲイの実情が描かれていると感じ、共感を通り越して、セクシュアル・マイノリティ問題に真向から立ち向かってくれた羅川真里茂先生に感謝しても足りないくらいの敬意が湧いてきました。

ゲイをテーマに、生い立ちの光と影、愛の定義、家族・恋人・自分・友人とのつながりで生まれる問題や壁…
無数の困難に苦しみながらも、乗り越えようとするひたむきな姿は、本当に美しく気高いと思いました。

読んでいる最中、重いのは確かです。
世間のゲイに対する評価や差別等を掲げるとどうしてもシリアスになってしまいますからねぇ。
けれどそこを敢えて伏せずに描ききっちゃってることで、なんと読後はとても希望に満ち溢れたあたたかい気持ちになっちゃうんです。

描ききる、というのはつまり、主人公達の「数年間」ではなく、

主人公達がこの世を去るまでの『人生』を描ききっている、

という意味です。

ニューヨーク市警に勤めるケインは、同性愛者であることを隠し、一夜限りの相手を求めて夜ごとマンハッタンに繰り出していた。だが理想の青年・メルと出会い、運命の愛を見つけることに……。ゲイをテーマに愛とヒューマニズムを描く野心作!

出典: Renta! より参照

と、こんな感じです。

最初は隠れゲイとして、社会からの目を過剰に気にしていて、親にもカミングアウトしていなかったケインは、ある意味ノンケよりゲイに対して差別や反感を抱いていたり、いちばん逃げていたんだと思います。

そしてケインをそうさせたのは、社会。

これぞ、日本男子隠れゲイ&潜在的バイ気質の自称ノンケにとっての、リアルな事態なのではなかろうか。
情報社会となったいま、もうなにがなにをもって希望というのかすら、難しくなる一方ですよね。
そう感じたときは、迷わずこの「ニューヨーク・ニューヨーク」を読み返してみてください。

視野が広がる、というか、開ける(開眼)

あぁ、サンフランシスコムーン、じゃない、サンフランシスコ、行きたい。

おまけ:『Secret Boyに手ぇだすな!!』もBLです

余談です。
赤僕4巻に収録されている読み切りマンガ「Secret Boyに手ぇだすな!! 」をご存知ですか?
なにげに、10数年前はこの作品を読み返しては富士枝ぁぁぁぁぁぁ!!と心のなかで叫んだものです。笑

真面目で頭が良くて運動神経も抜群、容姿端麗な富士枝(ふじえだ|攻めだよね)に恋する悩める学生、野木(のぎ|受けだな)。告白を決意し自分の想いを手紙にしたためた野木だったが、なんと富士枝は真面目・不良・おかまという脅威の三重人格者だったのだ…!

出典: 赤ちゃんと僕4巻 より参照

と、こんな感じです。
短い話なんだけれどとても面白い。軽いジャブ程度なBL臭コメディを見たい方におすすめです。
いまでも鮮明に内容覚えている自分に引いたところで、また!

コモクルからのコメント

羅川真里茂さんのBL作品、『僕から君へ 羅川真里茂傑作集』や『吸血鬼と愉快な仲間たち(原作:木原音瀬)』も読んでいます。

\ 当サイトも参加しています /
にほんブログ村ランキング 人気ブログランキング