飛ぶ鳥を落とす勢いとは、ヨネダコウさんみたいな方を指すのでしょう。
そんなヨネダコウさんのオススメBL作品をご紹介します!

※この記事は2020年 リライトによる再掲載です。

BOYSLOVE FOLDER歴史に残るヤクザBL
「囀る鳥は羽ばたかない」

ヨネダコウさんといえば、商業BL初期作品「どうしても触れたくない」が『このBLがヤバい!ランキング』で上位を獲得したベストセラーであり、日本で映画化もされ、BL業界の内外でたいへん話題になりましたねぇ。

今回は「どうしても触れたくない」には触れず、笑
ヨネダコウさんの作品のなかでも代表作となるであろう「囀る鳥は羽ばたかない」について、ご紹介していきます。

コモクルからのコメント

「囀る鳥は羽ばたかない」は2020年に劇場アニメ化となりました!その他のBL映画のチェックは以下からどうぞ

以下、ネタバレ&あらすじ含みます。

『囀る鳥は羽ばたかない』あらすじと萌えの強度

ヤクザでドMで変態・淫乱ネコの矢代(やしろ|受け)は、道心会傘下で真誠会若頭。
美しい顔立ちで、会の幹部たちや刑事とまで体の関係を築いていることから、
周りからは”幹部の公衆便所”と囁かれつつも、そのクレバーな手腕で若頭として君臨している。
そんな矢代のポリシーは、「部下には手を出さない」。

しかし、彼のもとに付き人兼 用心棒として、刑務所上がりでイ〇ポ(ED)な部下、百目鬼力(どうめき ちから|攻め)が現れ・・・。

痛ましい生い立ちにより自らを傍観者として生きる矢代と、愚直なまでに矢代に従う百目鬼。
他の任侠モノとは一線を画す、傷を抱えて生きる男達の物語。

と、1巻だけならこんな感じです。

表情はポーカーフェイスでも、頭の中では犯されたい、掘られたいと四六時中考えている矢代は、他の人とヤッてるところを百目鬼にじっと見ているよう命じたり、勃たない百目鬼のナニをしゃ○ったりして、一向に朽ちないMの欲望をむき出しつつも、若頭としての仕事もきちんとこなしています。笑

百目鬼は百目鬼で、「面構えと雰囲気だけでヤクザになっちゃいましたって感じ」と言う矢代の印象通り、内面は真面目だけれど、でもその背景にはえげつない過去が潜んでいたんですねぇ。
百目鬼の過去を知った矢代は、矢代ならではの手助けをします。(筋金入りのMだこいつ。泣)
おかげで百目鬼と家族(妹)の心の闇は少し救われ、このタイミングで矢代は百目鬼をこの世界から足抜けさせようとしてくれたのに、矢代の男気に惹かれた百目鬼は傍に置いてほしいと頼みこんでくることに。この段階での百目鬼の矢代に対する気持ちは、まだ恋じゃないんですよねぇきっと。はたまた、恋だと気づいていない、という表現が正しいのかは、3,4巻でわかる感じ、でした!

とりあえず普段無口な百目鬼のボソッと発する正直な言葉に幾度も悶えました。笑
もう僕のなかでの歴代BL攻めキャラ史上、百目鬼は人気赤丸急上昇中です!!

矢代「お前のヒミツも寄越せよ。」
百目鬼「綺麗だと思ってました 頭(かしら)のこと。あっちにいたときから。秘密にしてください。」
引用元: Renta!より

いやん。笑 
これしかもシチュエーションが車内二人きり!でもって二人とも顔赤らめるとか一切ないこの男臭さ感!!
こういう不意打ち萌えシーンが随所にあるのも、ヨネダコウ作品のなせる業なんでしょうね!

矢代を取り巻く名バイプレイヤーたち

矢代を取り巻く脇キャラも、どうやらただの脇役でおさまらないキーパーソンっぷりがぷんぷん匂います。

・道心会執行部・若頭の三角(みすみ)
矢代とは現在は舎弟関係です。2巻で矢代がヤクザの世界に入るきっかけが描かれている回で、そのきっかけがこのナイスおっちゃんガイです。結果、矢代と影山との関係に影響を与える形となりました。あぁ、三角さんの裸見たい・・・。え、需要少ない?笑


・松原組組長・平田
・松原組・竜崎

二人とも矢代の兄弟分ですが、因縁が過ぎるっぽい。
気になるのは平田と三角と矢代が揃っているところを見た周りのヒソヒソ話。

「ほら見ろ、男の嫉妬ほど手に負えねーもんはねぇ───」
引用元: Renta!より

平田と三角と矢代の間にはどうもなにかあるみたいですね!
※追記:後半やっぱりどうにかなっちゃいました…怖っ

竜崎は、2巻で三角同様、矢代との出会い方が明らかにされていて、1巻159P(電子書籍の場合)に一瞬見せる表情の意味が分かってきます。てか2巻の竜崎の矢代をガン堀りする姿、だいぶ好き。自慢の真珠入り・・・拝みたい。
でも性格がなぁー、しゃべらなかったらかっこいいのにー、っていうキャラですよねコイツは。
※追記:後半めっちゃ頑張る子でした…尊っ

・真誠会・七原
矢代の部下。腕っぷしはいいのに矢代には逆らわない忠犬っぷり。後輩の百目鬼の教育係的な?
思えば案外こやつの第三者的な考えが、読み手の僕たちとリンクする部分があります。最初は影が薄かった七原、どんどん前に出てきてます。こりゃ大事な役回りを担いそうです。
百目鬼が矢代に惚れてると知り、忠告する七原の発言がいい。

「前話したろ、(頭は)マジ惚れしたヤツ首切ってたっての。せいぜいバレないようにしろよ?そういや僕もなんだかんだ言ってもう10年あの人の下についてるな・・・人のこと、言えねーか・・・。」
引用元: Renta!より

あれま、やっぱ君も矢代のこと!
※追記:後半めっちゃ頑張る子でした…尊っ

いかがでしょうか。こうしてみると、こやつらの見解の相違で、今後とんでもない事件が起きそうな予感しかしないですねぇ。

さて、どうにも男×男のすったもんだな物語に聞こえがちだったりしますが、この作品はヤクザという裏社会を舞台にしている意図やそれ故の駆け引きも、見どころとして標準装備されています。

印象深かったのは対組同士の出方について述べた矢代のこの考え。

『ヤクザの思考に負けるが勝ちなどというものはない、一度拳(こぶし)を振り上げたら、落とし所に気をつけないと自滅するだけだ。』
引用元: Renta!より

つくづくクレバーだな矢代…

魅せる、過去エピソードの配置

そんな矢代が生涯で唯一惚れた相手は、高校時代からの友人、影山。
実は「囀る鳥は羽ばたかない」1巻は、表題作の前にその影山目線のお話「Don’t stay gold」が収録されていて、表題作の後には「漂えど沈まず、されど鳴きもせず」というタイトルで影山との高校時代編が収録されています。で!で!で!「Don’t stay gold」は影山×久我の話なので、ここでは矢代は脇役として登場するんです。不思議ですね、この影山×久我の話のなかで描かれている矢代には一瞬もクラッとこないのに、2話目の表題作からはクラックラッきちゃうくらい美しいんです。AのKのBでいう、センターに立つことで力を発揮するって感じではないだろうか。

以下、あらすじです。

『Don’t stay gold』

内科医・影山(攻め)は夜中、高校時代からの友人でヤクザになった矢代に呼び出される。
そこに居たのは矢代の部下数名と、彼らを血祭りにあげている小綺麗で狂気な男・久我(受け)。
久我をスカウトしたいと考える矢代から押し付けられ、影山は久我をあずかることになるが……。

『漂えど沈まず、されど鳴きもせず』

影山と矢代の高校時代。影山の異常なフェチから成り立った二人の関係を辿りながら、矢代の性と暴力が入り混じった生い立ちと、矢代と影山の関係が今日までに至る、2巻で出る卒業後の二人の話につながる分岐点となる出来事が明らかに…。

と、こんな感じです。

矢代はどうして影山に想いを伝えなかったのか……。
2巻で、矢代の影山への想いに気がついた百目鬼が、影山に矢代のことをどう思っているのか尋ねるシーン、そんな百目鬼を矢代が少々焦りながら(呆れながら)止めるシーン…。あそこになんとなく垣間見えるような気がします。

ドM淫乱若頭×愚直イ○ポ用心棒という、歴史に残るヤクザBL

それにしてもドMで常にシーモネータのことしか考えない矢代が主人公なだけに、モロエロシーンが多いです。そんでもって百目鬼のフニャチンを咥えるシーンも多いのだけれど、この作品の凄いところは、なぜかそこにあるのはエロさではなく、矢代の美しさが際立つシーンとなっているところ。

個人的には百目鬼に制服着せて逮捕しちゃうぞごっこする警官プレイが大好きですけどね。元警官なだけに似合ってる百目鬼。

あと、日課として自分のフニャチンを咥える矢代の頭を百目鬼が撫でるシーン。はたから見たらイマ〇チオなんですが、そうじゃない。

「俺はこの人の髪に触れるのが好きだ。たまによくわからない人になるが、概ね綺麗だ。────」
引用元: Renta!より

自分の妹と似た境遇だからといって、こんなにも気になるはずがない。と、百目鬼自身も気づいていきます。

頭を見て勃ってしまう気がした。もし勃ったら、それを頭に知られたら・・・
引用元: Renta!より

捨てられるのを恐れ、変わってしまった自分に戸惑う百目鬼ですが、戸惑ったら最後、自分を変えた人にどんどん惹かれていくのが人間ってもんよ。
夜の街をバックにどんどん綺麗にみえていく矢代を追いかける百目鬼の表情がいい。もう、彼は矢代しか見えていない。笑

矢代もまた然り、百目鬼に影山が唯一惚れた大事な人なのかと聞かれたときの矢代の心境。

「上手くかわすこともできたし、別に認めたって良かった。なのに俺は、お前にそこ触られたくねぇ・・・」
引用元: Renta!より

じれったい。じれったいけど、これくらいのじれったさが絶妙ってもんです。

まだの方は、是非!

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